90年代半ば以降、環境型経営が注目を集めると、地域銀行 が戦略的に環境配慮型経営の取り組みを始めている。当初、 金融機関のCSRは主に、本業とは関係のないメセナ的活動 が中心となっていた。 CSR活動は主にボランティアや芸術、スポーツなどとの関 わりを持つ社会貢献として捉えられていた。特に保険会社 によるCSR活動は、本業とは直接関係のない文化活動やボ ランティアなどが中心となり、社会活動として早くから行 われている。 本来保険とは相互扶助の精神から生み出されたシステムのた め、社会貢献としての捉え方は文化的活動や災害時のボラン ティアが主とされていた。しかしこうした活動は財務的な観 点からみても資金余力のある大企業に限られており、地域に 密着した金融機関には企業価値の向上に寄与する効果的な活 動としては捉えにくいものである。 CSRを実施する意義としては、一つには、CSR活動によって 高められた企業価値が持続的な優位性を確保することにある 。少なくともCSRが本業に組み込まれ、社会性の高いテーマ を取り入れると共に、多様なステークホルダーとの継続的コ ミュニケーションを生み出していかなければならない。 CSR活動が経営的利潤や評価への反映を目指す理由から近年、 利他的価値観を含む社会的経済の生成が必要とされ、CSRの 活動が具体的な意味を持つようになっていく。 |
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