2007年問題、団塊世代の実質引退は2年後

ベビーブームを生き抜いてきた団塊世代の人たち,約680万人が
60歳定年を迎える時期が2007年であった。しかし、実際には、
07年を過ぎても、労働力不足が大きな問題にはならなかった。
その最大の理由は・・・

「日本の労働者は、60歳を超えてても実質的には嘱託などで仕事
に就く人が多いから」であり、「実際には、05年の国税調査によ
れば、男性60歳~64歳の労働参加率は73.1%である。しかし、
問題は07年から5年以降である。男性でも65歳を超えると労働
参加率が、65~69歳で50.3%、それ以上になると3割台にまで、
低下する。

これは、労働力不足以上に日本経済に大きな問題を引き起こす可
能性がある。08年の家計調査によれば、高齢無職世帯では、月平
均で4・6万円程度の資産の取り崩しで生活をしていることがわか
る。

その一方で、世帯主60~69歳の勤労世帯では、月平均で2万円
程度の積み増しとなる。つまり、仕事からの完全差し引きで7万
円弱のネットの資金の取り崩しを意味する。

つまり、団塊の世代の引退は、年金財政の悪化など、財政赤字を
ファイナンスする国内資金の枯渇をも意味するのである。

団塊の世代を世帯主とする、現在約560万世帯が、年金だけで暮
らす世帯に変化するだけで、年間ネットで1兆円程度の資金の取
り崩しになると計算される。

民主党政権も財政再建に前向きな姿勢を示し始め、プライマリー
バランスの黒字化を目標にする旨の報道もなされ始めた。しかし
、残された時間が十分とはいえない」

(週刊ダイアモンド2010/4/24)
野村證券金融経済研究所経済調査部 経済解析課長 西澤 隆

【高齢者世帯の家計動向】(2008年)
項目     無職世帯    勤労世帯(60~69歳)
実収入    184,977----------369,686
勤め先収入   11,567---------- 285,850
社会保障給付 160,621------------ 22,083
消費支出   210,378-----------285,131
食料      51,102------------ 66,065
住居      15,106------------ 17,200
被服、履物   6,944--------------11,293
保健医療    12,262-------------12,593

金融資産純増 ▲45,596------------ 19,218
(出所:総務省「家計調査年報」より野村證券金融経済研究所作成)

【政府債務残高の推移】
(兆円)
******0***100***200***300***400***500***600**700**800
1970年-=
***73 --=
***76 ---=
***79------==
***82----------===
***85--------------====
***88-----------------====
***91 -------------------=====
***94 ----------------------------======
***97 ----------------------------------========== 
2000 -------------------------------------------=========
***03 -------------------------------------------------==========
***06 ----------------------------------------------------------===========
***09 --------------------------------------------------------------============

ー 国 
== 地方
(参考資料:財務省資料、野村證券金融経済研究所)

家計が財政赤字を補填できなくなる日は近い。

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