低所得者の葬儀支援

NPOもここまできた。行政が行えないのなら民間で、市民の手で
行おうじゃないかというのがNPOの始まりである。しかし、今
NPOはあらゆるところに存在する。---身寄りのない路上生活
者らの葬儀を無償で行う団体が生まれた。


「無縁仏にもささやかな安らぎを」---。身寄りのない路上
生活者らの葬儀を無償で行う団体を東京の僧侶らが立ち上げた。
10人が死亡した群馬県の老人施設火災で引き取り手のない遺骨
があったことがきっかけで、経済弱者の最期に手をさしのべる
試みだ。

昨年からの不況で生活保護受給者はさらに増えており、専門家
も「貧困が孤独死や無縁仏を増やしかねない」として社会保障
の整備を訴えている。

5月2日、埼玉県内の斎場で元路上生活者の男性(東京・新宿)の
葬儀が営まれた。男性は生活保護を受けたことを機に路上生活を
やめ、仲間の支援活動をする中で急逝。葬儀に親戚の姿はなく、
仲間の路上生活者約30人が静かに手を合わせ、別れを惜しんだ。

読経を引き受けたのは新宿区の僧侶、中下大樹さん(34)。4月
下旬、路上生活者らの葬儀を支援する「葬送支援ネットワーク」
を立ち上げた。

葬祭業者約20社や僧侶約30人が参加。葬儀にかかる費用の一部は
自治体から出るが、足りない場合はネットワークが負担するとい
う。

きっかけは3月に10人の高齢者が犠牲になった群馬県渋川市の老
人施設「たまゆた」の火災。東京都墨田区の紹介で入居し死亡し
た6人のうち、3人の遺骨は引き取り手が無かった。「せめて祭壇
を設け、手を合わせる場所を」と支援活動を思い立った。

通常、一人暮らしのお年寄りや路上生活者が死亡した場合、病院
や警察が自治体に連絡。自治体が火葬し、引き取る親族が見つか
らなければ「無縁仏」として共同墓などに葬られる。

ネットワークは今後、自治体のケースワーカーらと連携。お年寄り
らが死亡した場合にも祭壇を設けて葬儀をし、定期的に法要を行う
考え。

中下さんは「まだ小さな活動だが、弔うことを約束し高齢者に安心
して暮らしてもらいたい」と話す。

こうした動きは全国に広がる。鹿児島県鹿屋市では一昨年、一人
暮らしのお年寄りらの葬儀を支援する特定非営利活動法人(NPO
法人)「グリーフサポーターズ」が発足。

宗派を問わず、供養を行う。路上生活者らを寮に受け入れている
NPO法人「ほたらか」(東京・隅田)は、4年前に葬儀業の届け出
を提出、これまで3人を弔った。

共同墓を建設中で、代表の平尾弘衆さん(56)は「亡くなっても
家族のように見守りたい」と話している。
(日本経済新聞009/6/4)



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