ジャズの視点(ジャズの転換期)

日本の演奏家は世界的観点からみてもレベルが高く、
海外で活躍するミュージシャンも増えている。
そんな中、日本のジャズは転換期にあると話すミュ
ージシャンがいる。

日本を代表するジャズピアニストのアキコ・グレース
さんは芸大卒業後バークレーでジャズを学び、その
後さまざまな活動を続けているひとりである。

米国独特の伝統を感じるジャズとは多少異なった感性
で、数々のオリジナル曲を発表しているが、「模倣の
時代は終わり、独創的な音文化へとジャズを育ててい
く段階に入った。」(日経PLUS)と話している。

さらに、「日本での既存様式を模倣し習得していく時
期は終わりこれからは日本の感覚を取り入れるべきだ
」とも述べている。

クラシックとジャズの両方を学ぶミュージシャンは
最近多いが、
クラシックはジャズより歴史が長く、その中に
ロマン派や古典派、近代派といったように時代によっ
て演奏形態や内容が変遷してきている。

演奏家も歴史の中の一つの形態を自分の演奏スタイル
として、例えば、古典派の演奏家であるとか現代ピア
ニストであるといったようにその時代の演奏形態を自
らのスタイルとしているケースも多い。

ジャズもクラシック程の歴史はないものの、これまで
にも発展性という意味でさまざまな形態が生まれてき
ている。
元々黒人のリズムとヨーロッパの音楽が結び付いて生
まれた音楽がジャズであり、その後もさまざまな民族
に広がり多様な形態を生みだしてきた。

米国が欧州を模倣したように、日本はそれらの中の
リズムや和声を模倣し、独自のジャズを作り出し
現在に至っているといえる。

このように考えると、今が転換期であると改めて認識
しなければならない時期でもなく、こういったターニ
ングポイントは先人が時を重ねる度に誰もが感じ、葛
藤してきた事柄である。
多様性の形態をそれぞれの民族が歴史の中で醸成し
てきたものがジャズであり、音楽であるともいえる。

さしあたり、ジャズがひとつの形式としてではなく、
演奏する側にも聴く側にとってもさまざまな選択肢
を設ける機会として認識されてきたということは、
封建的な日本の体質からの新たなる進歩としては評
価されるべき点かも知れない。

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